クローズド②

カワウソと俺のサガ

　大学卒業後、就職して一人暮らしを始めた。ある日、公園で可愛いカワウソを発見した。その瞬間から、カワウソとの出会いが俺の生活に大きな変化をもたらすことになるとは、その時の俺には思いもよらなかった。

　最初はただの動物だと思っていたが、次第にカワウソは俺の心を掴んで離さなくなった。帰宅すると、玄関で待ち構えている姿が微笑ましく、ストレスや疲れも吹き飛んでしまうのだ。

　カワウソとの共同生活は楽しいことばかりではなかった。たまにはイタズラをすることもあるし、トイレのしつけも大変だった。しかし、そんな些細なことも、一緒に過ごす時間が増えるにつれて、愛おしさに変わっていった。

　そんなある日、カワウソが病気にかかってしまった。心配で夜も眠れず、病院での治療を手伝う日々が続いた。しかし、カワウソは俺の愛情を受けて奇跡的に回復し、元気な姿を見せてくれた。

　カワウソとの生活は、俺にとってかけがえのないものになっていった。その小さな体からはたくさんの幸せが生まれているようで、俺も一緒にいるだけで幸せを感じることができる。これからも、ずっとカワウソと俺のサガは続いていくのだろう。